その素材は、軽くない。
その素材は、しなやかではない。
かたく、頑固なその素材は、
職人の手によって、独特のツヤ、ぬくもりが生まれ、
使い続けるほどに愛着がわき、あなたの体の一部となる。
10年愛せるメガネ、目指しました。
その素材は、軽くない。
その素材は、しなやかではない。
かたく、頑固なその素材は、
職人の手によって、独特のツヤ、ぬくもりが生まれ、
使い続けるほどに愛着がわき、あなたの体の一部となる。
10年愛せるメガネ、目指しました。
セルロイド眼鏡の創始者であり、
90年の歴史をもつ佐々木セルロイド工業所。
日本一セルロイドにこだわる職人が、
独自の研磨剤とバフを用い、門外不出の「磨き」技術を駆使して
アセテートの3倍以上の労力をかけ、1本1本手作業で磨き上げることで
セルロイドの持つ美しい艶を最大限に引き出しました。
職人が時間をかけ磨き上げることで、
表面がぽってりとした美しい丸みを帯び、
ぬくもりさえ感じるような、肌なじみの良さを実現。
かけた時のなめらかなかけ心地が秀逸です。
職人の手によって引き出された美しい「艶」と「シルエット」が際立ち、
どなたでもセルロイドの魅力を楽しんでいただきやすい、
無駄を削ぎ落としたデザインを追求。
使い捨て、消費していくメガネではなく、お手入れし、
愛着をもって永く使い続けて欲しいメガネです。
CELLULOID2030は、ご購入後、2年以内であれば、
佐々木セルロイドの職人さんがフレームを
磨きなおしてくれるサービスを付けました。
また定期的なクリーニング、メンテナンス、
修理の相談は可能な限り永年継続していきます。
このメガネが多くの人に愛され、
セルロイドの魅力が広く伝わることで、
鯖江のメガネ産業、
セルロイドを加工する職人さんたちの未来が
明るくなることを願っています。
ラスチック製のフレームを「セル」と呼ぶことがある。その語源となっているのが「セルロイド」という素材だ。初めてのプラスチック製フレームであるこの素材の名前が、9割以上がアセテート素材に取って代わってしまった現在でも、プラスチック製フレームの総称として使われている。佐々木セルロイド工業所、その歴史は90年にも及ぶ。福井県鯖江市のメガネ産業創始者である増永五佐衛門より命を受けた佐々木末吉が、大正末期に日本で初めてセルロイドメガネ(プラスチックメガネ)を開発したのだ。セルロイドは非常に硬い素材であったため、メガネフレームとして加工しても丈夫で優れた素材であった。その反面、硬い素材がゆえに、現在主流となったアセテート素材と比べ、「磨き」の工程に約3倍もの労力がかかってしまう。加えて、可燃性が高く、当時のセルロイドメガネ工場では、ボヤ騒ぎがたびたび起こるなど、取扱いの難しい素材でもあった。そうした素材としての加工と取扱いの難しさから、昭和の経済成長とともに加工のしやすいアセテート素材へと徐々に移行していったのだ。セルロイドフレームの元祖である佐々木セルロイド工業所にも時代の変化は押し寄せ、現在では、生産しているフレームのうち、セルロイド素材は1割を割っているのが現状だ。それでも、職人たちは「やっぱりセルロイドが魅力的だ」「自分たちのアイデンティティはセルロイドだ」と一様に語る。
ルロイドの最大の魅力は、その深い艶である。植物由来のプラスチックであるセルロイドは、石油由来のプラスチックとは一味違った風合い、奥行、光沢を持つのが特徴だ。その特徴や魅力が最もわかりやすいのが黒フレームだ。表面をなめらかに走る光沢と奥行を感じる深い黒に思わず目を奪われてしまう。「黒」の黒さが違うのだ。同時に「黒」には職人の技術が如実にあらわれてしまう。佐々木セルロイド工業所で10年以上「磨き」をおこなっている職人の福森氏は言う、「黒セルは、職人の腕前を映す鏡だ」と。セルロイドのもう1つの魅力が、メガネを掛けた時の肌馴染みの良さだ。セルロイドという素材そのものには、最近流行している軽くて柔らかい合成樹脂素材のような特徴はない。にも関わらず、掛けた時のなめらかなかけ心地の良さに驚くことだろう。一説には、アセテートの約3倍もの労力をかけて職人が1本1本手作業で磨き上げることで、表面がぽってりとした美しい丸みを帯び、ぬくもりさえ感じるような肌馴染みの良さを生むとも言われている。この「深い艶」「肌馴染みの良さ」はセルロイドという素材そのものの特徴ではなく、熟練した職人の手によって引き出された魅力であるとも言える。効率や安全性の観点からアセテートが主流となった現在だからこそ、私たちは今改めてセルロイドに魅せられるのかもしれない。使い続けるほどに愛着が湧き、体の一部になっていくかのような、その魅力に。