補聴器用の「空気亜鉛電池」の特長を覚えておきましょう。

聞こえをサポートする補聴器に欠かせないのが電池です。本体を胸ポケットなどに入れて使用する「ポケット型補聴器」の場合は、お馴染みの単3型乾電池や単4型乾電池を使用します。ポケット型補聴器以外の補聴器の場合は、本体が非常にコンパクトにできているため、単3型乾電池や単4型乾電池のような大きな電池ではなく、いわゆるボタン型電池を使用することになります。ただし、補聴器に使われるボタン型電池は、「空気亜鉛電池」と言われるもので、一般的なボタン型電池とは異なりますのでご注意ください。

補聴器で使用する空気亜鉛電池は「電圧の変化が少ない」「容量が大きい」といった特長を持っています。「聞こえ」は常に一定であることが望ましいので、電圧の変化が少ないことが理想です。また、補聴器は長時間装用することになるため、容量ができるだけ大きい電池のほうが安心です。そういった意味で、空気亜鉛電池は補聴器に最適な電池と言えます。

空気亜鉛電池にも、一般的な乾電池と同じように、いくつかの異なるサイズがあります。補聴器には数え切れないほどの器種があり、それぞれの機能や本体の大きさなどが異なります。そのため、使用する電池の大きさが異なっています。現在のところ、補聴器に使用される空気亜鉛電池は「10A(PR536)」「312(PR41)」「13(PR48)」「675(PR44)」の4種類があり、それぞれ大きさのほかに、表面に貼られている「シールの色」が異なります。自分が使う電池の大きさと、シールの色をしっかりと覚えておきましょう。

空気亜鉛電池の表面に貼られているシールは、種類を見分けるためだけに貼られているのではありません。このシールは電池を使用する前に剥がすのですが、それは空気亜鉛電池の「+側」の表面の小さな穴を塞ぐために貼られているのです。シールを剥がすと、小さな穴から空気が入り、電池の中の亜鉛が空気と反応して電気を作り出します。したがって、シールを剥がしてしまうと、使わなくても電池が減っていくことになります。また、電池を入れ替えてからしばらくの間(1分程度)は、電圧が安定しないため、補聴器から異音がする場合があります。これは故障ではありませんので、安心してください。

なお、使い終わった空気亜鉛電池は、セロハンテープを巻いて絶縁したうえで、補聴器を買ったお店などに持っていきましょう。販売店などに回収ボックスが用意されていれば、その中に入れてください。回収された空気亜鉛電池は、水銀や鉄、亜鉛化合物等としてすべてリサイクルされることになります。

補聴器と「聞こえ」について

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