PART 01 ストレスフリーシリーズって、なんだ?

眼鏡市場の特任レンズアンバサダーとして、またひとりの消費者としても、「ストレスフリーシリーズ」を体験させていただき、正直驚きました。これは、実際に使ってみないと分からない商品ではありますが、改めて「ストレスフリーシリーズ」について詳しくお話をお聞かせいただけますか?
今は、シリーズと呼んでいますが、「ストレスフリー遠近」という遠近両用レンズから始まりました。遠近両用レンズとは、言葉の意味通り、遠くも近くも視力矯正できるレンズです。例えば、近視のため遠くを見る視力矯正のメガネを掛けていた方が、加齢とともに近くのピントが合いにくくなる。いわゆる老視の症状が出てきたときに、オススメしている商品です。


なるほど。普段は遠くを見るためのメガネを掛けていて、手元の資料やスマホを見るときはメガネをおでこに跳ね上げたり老眼鏡に掛け替えるのは、周りでもよく見る光景です。「ストレスフリー遠近」は遠くも近くも見えるからメガネを掛け替えなくても良いと言う訳ですね。
その通りです。遠近両用は従来からあるレンズなのですが、遠くを見るレンズと近くを見るレンズを1枚に組み合わせるため、どうしても視界に「歪み」が出てしまいます。これまで遠くを見るためのメガネを掛けてきた方でも、どうしてもこの「歪み」に馴染めず、結果、ストレスとなり購入後に遠近両用レンズを諦めてしまう方が多いのも事実でした。


一度、「歪み」で辛い体験をしてしまうと、遠近両用レンズに苦手意識を持ってしまうかもしれませんね…。
そうした「歪み」からくるストレスを少しでも解消していき、使いやすいメガネ、掛けやすいメガネを追求していく中で、レンズメーカーと何度も意見を交わしました。結果、「歪み」をできるだけ抑えて、ストレスを感じにくい遠近両用レンズを設計・開発しようと生まれたのが「ストレスフリー遠近」です。


これまで遠近両用レンズへ苦手意識を持ってしまった方にも、もう一度試してもらえるチャンスかもしれませんね。「ストレスフリー遠近」に対する消費者の反応はどうだったんですか?
「ストレスフリー遠近」はご利用いただくお客さまの視線移動にも着目しています。ストレスなく楽な姿勢で遠近両用をご利用いただけるようになりました。実際にご利用いただいた方の、98%の方から「不満なし」という回答をいただきました。この手応えにより、快適な見え方を他のレンズでも広げていこうと「ストレスフリーシリーズ」へとつながっていきます。

一般的な遠近とストレスフリー遠近の 見え方の比較



具体的に、「ストレスフリーシリーズ」はどんなラインナップで構成されているんですか?
「ストレスフリー遠近」の設計・開発の技術をそのままに、ふたつの「中近両用(遠く重視と近く重視)」、手元用の「近近両用」。これまでの遠近両用と合わせて、合計4ラインナップになります。

ストレスフリー シリーズ

これからの日本人の生活を考えた、 4つのストレスフリー
これからの日本マーケットはより高齢化社会が進みます。老眼による手元の悩みを抱える方も増え、さらにライフスタイルの広がりからアウトドア、インドアなど生活シーンもどんどん多様化していくのではないかと想像しています。そうなると1本のメガネで「快適」を求めても良いのですが、シーンや用途に合わせた「快適」なメガネに掛け替えるような、複数のメガネを所有いただくことでストレスフリーな「視生活」を提供したい、という想いで「ストレスフリーシリーズ」をスタートさせました。


ストレスは、現代のキーワードのひとつかもしれませんね。冨澤社長が考えられている、眼鏡市場が世の中に提供する「ストレスフリー」についてもう少し詳しくお聞きできますか?
メガネを掛けることが、ネガティブでなくポジティブに捉えられていくことが大事だと思っています。私自身、目がそこまで悪くなく普段からメガネを掛けない生活をしています。メガネ屋でありながら、メガネを掛ける必要のない方はメガネを避けたいんじゃないかとさえ思います。鼻に跡が付くとか耳が痛いとか、掛け外しが面倒臭いだとか、いろいろ考えると、メガネを掛けなくていい人は、基本、メガネは掛けたくないんだろうなと。


それは、同感ですね。
ただ、高齢化が進んでいくと、目の見え方に悩みを持つようになる方が増えるでしょう。そこで、アイケアという観点でメガネがサポートできることがたくさんあるはずです。また、お歳を召した時に初めてメガネを掛けなければならなくなった方は、そもそもメガネに慣れていないので、「歪み」だけではなく、様々なストレスを感じやすいでしょう。


確かに、歳をとってから新たにネガティブな体験はしたくないのが本音ですよね。
そこを解消することも「ストレスフリーシリーズ」の狙いです。そして、お歳を召して初めてのメガネに苦労することなく、40代前後から歪みの少ないレンズで少しずつ慣れていくことも啓蒙すべきだと考えています。また、フレームにも言えることで、掛けごこちの良さも追求し、メガネを掛ける時の「不」の部分を解消する必要もあります。「ストレスフリーシリーズ」のレンズを提供しながら、フレームについても快適をお届けすることが重要だと思っています。
