​集英社がお届けするリレー連載

本当に今のメガネで満足ですか?
試着フェス® in 眼鏡市場

後編

気に入ったメガネがあると、そこからなかなか離れられない男性が多い。自分に似合うものはコレだけだと決めつけてしまいがちだ。そこで後編ではファッションプレス、漫画編集、カメラマンと、様々な職業のメガネフリークを招集。眼鏡市場が誇る数あるメガネの中から、新しい自分に出会える3本を選んでもらいました。

川辺圭一郎さん(トゥモローランド プレス)
本格的にメガネをかけ始めたのは視力の低下に気づいた3年前。ファッションアイテムとしてメガネが好きで、黒縁のウェリントンタイプやメタルのラウンドタイプなど、様々なメガネを所有。現在は私服とのバランスが一番取りやすい鼈甲柄のセルフレームのラウンドタイプを愛用中。外出先でも気分が変わればメガネをかけかえるので、鞄には常に“控えメガネ”を忍ばせている正真正銘のメガネフリーク。

「目が茶色いので『ブラウン系のフレームが似合う』って言われたんですよ」と、ブラウンカラーのメガネが気になる様子。「今回は新しいものにも挑戦しようかな」。並べられたメガネを端から端までしっかりチェックした結果、今までかけたことのないタイプを選んだようだ。

TAKEO KIKUCHI/TKO-304 DMBR
「苦手意識のあったブロウタイプ。僕の中では伊達男のイメージがあるんです。そんな理由から手を出していなかったのですが、かけたら違和感がなくてびっくり! リムのセルとメタルのコントラストが強くないから、顔に馴染みやすいんでしょうね。ゴールドのメタルと鼈甲柄のセルの組み合わせもクラシックな雰囲気なので、古着を混ぜた感じのスタイルにハメたらカッコいいと思います。早速欲しいです!(笑)」
THE BEDFORD HOTEL/BFH-02 AG
「幼く見られる顔立ちなので、丸みの強いラウンドタイプは避けていたんです。いわゆるメタルの丸メガネって“のび太くん”のような印象になっちゃうんじゃないかと(笑)。でも、細いフレームと使い込んだような質感が知的な雰囲気で、イメージが一新されました。完全な丸ではなく、リム下部がキュッとなっているのもいい。僕は顎がシャープなので、メガネと顔のバランスが取れている気がします。味が出るラウンドタイプってあるんですね」
THE BEDFORD HOTEL/BFH-09 VTCL
「透明度の高いクリアフレームに挑戦したくて選びました。今日のコーディネートにも合っていて、かけてみたら肌馴染みがいい。実は、休日にヘアスタイルをセットせず、帽子をかぶって出かけたい時があるんですけど、その時にクリアフレームのメガネがあったらって思っていたんです。最近はほとんどマスク生活なので、黒や濃いめのフレームを入れると顔がデコラティブになって重く見えてしまう。その点、このクリアならそんな心配もないですね。クラシックなウェリントンタイプというのも◎」

由井琢磨さん(ジャンプスクエア編集部)
就職してから視力の低下を感じ、メガネ歴は早14年。矯正用を3本、伊達メガネを7本と計10本所有。現在のマイブームはボストンタイプのもの。仕事中は裸眼が多いが、通勤時はカラーレンズ入りのメガネを着用。ファッションアイテムとしてメガネを楽しんでいる。

眼鏡市場の公式サイトをチェックしてきたと語る由井さん。「気になるアイテムを見つけると掘っていくタイプなんです」と、並べられたメガネを見る目はまるで職人のよう。「新しいものを買うなら、何かを手放さなきゃ」。所有するメガネのラインナップが変わるかも…?

THE BEDFORD HOTEL/BFH-09 BK
「下調べをしている中で一番気になったのが、クラシックなウェリントンタイプ。数あるフレームの中でも定番の存在なので、どんなファッションにもハマると思います。長時間かけても疲れにくい軽さも魅力ですね。フェイクでつける場合が多いと聞く丁番をカシメでちゃんと打っているのも好印象。ノーズパッドがクリングスなのでかけ位置を調整できるのも嬉しい。このコスパでこのクオリティを出せるのはすごいです!」
THE BEDFORD HOTEL/BFH-06 CLGR
「クリアフレームにグレーがかった色味に惹かれて選びました。ほどよくカジュアルだけどレンズのカラー次第で大人っぽい雰囲気にも振れそうだなと。クリアレンズもいいんですが、僕なら濃いカラーレンズを入れて、ファッションのハズシとしてかけたい。クラシカルなボストン寄りのウェリントンタイプだから、カラーレンズで遊んでもヤンチャになりすぎないんじゃないでしょうか」
THE BEDFORD HOTEL/BFH-02 S
「最近、メタルフレームに魅了されていて…これは自分好みです! リムにちょっとした彫金が入っていて、主張がちゃんとある。ボストンに近いオーセンティックなラウンドタイプの形もたまらないです。とても軽いので、一日中かけていても気にならないんじゃないかな。本格的なメガネが好きな方にも、ファッションとしてカッコよく着用したいという方にも、この一本は断然おすすめです!」

津島大地さん(フォトグラファー)
矯正用として黒縁のスクエアタイプのメガネをかけたのが高校2年の頃。大学生になるとボストンタイプやラウンドタイプなど、多くのメガネに挑戦。いま頻繁にかけているのはセレクトショップで購入した黒のクラウンパントフレームのもの。

「このタイプはかけたことがないから気になります」と、今まで試してこなかったメガネに惹かれている津島さん。「かけてきたメガネはちょっと重くて疲れるんですが、ここにあるものは全て軽くていいですね!」。お気に入りのメガネを変えて、新たなものに挑戦しそうだ。

TAKEO KIKUCHI/TKO-304 DMBR
「大学生の時に一度試したのですが似合わなかったからやめちゃって…。ブロウタイプって、大人に相応しいメガネというイメージが僕の中にあるんです。でも、かけてみたら『似合う』と言っていただけたので、僕も歳を重ねたんだなと思いました(笑)。ブロウのセル部分が黒のように主張の強いものではなく、顔馴染みの良いブラウンなのも惹かれたポイントです。スーツなどのかっちりしたスタイルでカッコよく合わせるのもいいですが、今日のようなカジュアルな服装にもハマリますね」
THE SHOP TK/TSTK-102 CLBR
「クリアフレームは以前からずっと興味がありましたが、これも年齢を重ねないと似合わないのではないかと思って挑戦しづらくて…。でも、思い切って試してよかったです。意外と似合っていたので(笑)。形が定番のすっきりとしたウェリントンタイプなのがよかったのかも。こういうセルフレームのメガネって重いっていう先入観があったのですが、かけてみると耳への負担が全くない! 見た目だけじゃなくかけ心地も抜群。そんなところにも惚れました」
A NU/AN-21 DBR
「フレームの形に惹かれてスクエアタイプのこちらを選びました。ぱっと見、ビジネスシーンで着用するような印象を受けたんですが、垂れ目のような丸みを帯びたフレームが可愛らしさも持ち合わせていて、人に好印象を与えられる一本だなと。ブリッジがシルバーだとシャープな感じになりそうですが、緩やかな曲線だからちゃんとやわらかさも残している。僕の顔にもすごくしっくりきました。デニムにスウェットなど、思いっきりカジュアルに振った服装に合わせたいです」

Photos:Kanta Matsubayashi
Composition&text:Mayu Yamamoto

制作/集英社

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