自己演出の手段としてメガネを取り入れて、いつものおしゃれにひとさじのスパイスを。
そこで、参考にしたいスタイルサンプルを連載で紹介。
第二回は、コスメブランド「アニヴェン」のディレクターであり、ヘアメイクアップアーティスト、PRとマルチに活躍する小島紗希さんが登場。
お気に入りの3本をシーン別にチョイスし、私服とコーディネイトする。ファッションだけでなく、気になるヘアメイクアップとの関係性まで探る。
心躍るキャンディカラーのサングラスをかけてショッピングへ

買い物を満喫する日は、お気に入りのデニムを主役にするという小島さん。サングラスで遊び心を取り入れて。
「デニムのサロペットの上からGジャンを着て、両肩にリボンがあしらわれたジャケットを羽織りました。全体の雰囲気が格好良くなりすぎないようにアイウェアでバランスを取ったのがポイントです。
このフェラガモのサングラスは、クリアピンクのフレームと、グレーがかったレンズの色合いが素敵。淡いカラーパレットでも、四角いリムのシルエットなら、ボーイッシュなスタイルともマッチしますね。
髪色がスモーキーなピンク系ということもあり、顔まわりのテンションを揃えるべくリップはベージュブラウンにしました」

夢見心地な気分になる甘いピンクカラーをまとった、スクエアのシルエット。
モードな横顔を演出する太めのテンプルには、象徴的なブランドロゴがあしらわれている。
『Salvatore Ferragamo』SF1094SL
「初めまして」のミーティングには、優しい雰囲気のボストン型を

初めて会う人とのミーティングでは、自分をどう印象づける?
会うひとやその日の予定に合わせてアイウェアを選ぶという小島さんの最適解は、ティファニーのメガネ。
「打ち合わせのときは、今日みたいにブラウスにニットベストを重ねて、ボトムはスウェットパンツといったストレスフリーでいられる装いが大前提。だけど、全体の雰囲気としてある程度の真面目さは欲しいですよね。そこで、メガネの力を借ります。
丸いシルエットを描くボストン型なら、初対面の挨拶をするシーンで、優しい雰囲気を与えることができる気がしました。知性を感じさせるべっ甲柄のフレーム、テンプルの先端にあしらわれたティファニーブルーの色合わせも可愛いですね」

ノーズパッド付きの高さのあるオーバル型。テンプルはリムとの接合部分にTモチーフが落とし込まれている。
ゴールドカラーのメタルが、こめかみを過ぎたあたりからべっ甲柄に切り替わり、先端にはティファニーブルーが彩りを添える。
『Tiffany』TF2225D
特別なディナーの日にかけたいのは、顔馴染みのいい2ブリッジのメガネ

いつも以上におしゃれをして、話題のレストランでスペシャルなディナーに癒される日。
「主役にしたドレスが華やかなので、メガネは主張しすぎないピンクゴールドのメタルフレームにしました。とはいえ、2ブリッジのスタイルなら、こっそり個性を出せるから良いですよね。
私物のコレクションでも、似たシルエットのものをいくつか持っているのですが、イエローゴールドのフレームならリッチな感じ、シルバーフレームはほんのりレトロでおじさんライクな印象になるので、シーンに合わせて使い分けています。これはフィット感、軽さが抜群で食事に集中できる実用性も兼ね揃えている点も気に入りました」

シンプルだけど、個性が欲しいというときに。
アジア人の顔立ちにフィットするフレームのサイズ感と軽いかけ心地をオリジナルブランドで追求した。上品なピンクゴールドのほか、ゴールド、シルバーのカラーバリエーションを用意。
『U』U-00753
Photography: Marisa Suda
Styling &Model: Saki Kojima
Text: Ayana Takeuchi
Production: 集英社