特別対談 メガネレンズに迫ると、眼鏡市場の強みが見えてくる? 特別対談 メガネレンズに迫ると、眼鏡市場の強みが見えてくる?

PART 04
眼鏡市場のプライベートブランド戦略

島耕作

やはり、レンズだけでなくフレームにも様々な知見が詰まっていることを知りました。特に、福井県鯖江市に自社工場まで保有しているのは驚きました。PART3の中で、この自社工場の存在がプライベートブランドのフレームを作るうえで強みになっているというお話でしたが、そこを詳しくお聞かせいただけますか?

私たち、眼鏡市場にはFREE FiT(フリーフィット)や i-ATHLETE(アイアスリート)をはじめとするフレームのプライベートブランドが数多くあります。これらの存在は、他店にはないオリジナリティを意識しています。当店を選んでいただく一つの武器と捉え、プライベートブランドは今後も品揃えを拡充していかねばならないと考えています。

株式会社メガネトップ代表取締役社長

眼鏡市場を代表するプライベートブランドフレーム

軽くて、丈夫、驚きの掛けごこち
スポーツテクノロジーをあなたの毎日へ
島耕作

確かに、仕入れ商品であれば、極論、どこのメガネ店へ行っても同じものを購入することができますね。

あとは、鯖江に自社工場を保有し、さまざまな専業工場やフレームメーカーと共同開発することで、他社とは差別化された商品が生み出されていきます。他社にはない商品の強みだけでなく、鯖江との融合を具現化できる仕組みそのものが私たちの財産となっています。

株式会社メガネトップ代表取締役社長
島耕作

世の中のニーズの変化と合わせて、素材や技術も進化していくと思います。こうした取り組みは日進月歩で、変化のスピードも早そうですね。

これまでアイケアの観点でお話ししてきましたが、一方でメガネがファッションとしての要素や個性を表現するものに視点が置かれていることにも注目しています。海外に視察へ行くと、各国で3Dプリンターのフレーム開発も進んでいます。金型を作ると最低ロットが必要になりますが、3Dプリンターなら製造コストと販売本数の懸念はありません。今は、視力が良くても度なしのメガネを掛ける方がいることから、メガネの存在が個性の表現道具に寄っていく一面も業界の流れとしてあると思っています。

株式会社メガネトップ代表取締役社長
島耕作

個性を表現するのはフレーム、見え方のストレスを減らすのはレンズという位置づけから、フレームとレンズの役割がそれぞれに進化していくのでしょうか?

レンズだって、個性を表現する ツールになり得る

そうとは言い切れないかもしれません。レンズメーカーとの協働の中で、レンズでも個性や趣味の可能性を広げていく商品を追求しています。

株式会社メガネトップ代表取締役社長
島耕作

いったい、どういうことでしょうか?

例えば、カラーレンズがあります。これは、サングラスをもっと身近にするアイテムだと思っています。ゴールデンウィークから夏にかけて需要の伸びるサングラスですが、掛けることに抵抗を感じる方も少なくないと思います。しかし、カラーレンズであれば色の種類や濃さも自由に選ぶことができ、店頭に並ぶ多くのフレームの中から自分の好みのものを選択できます。紫外線や眩しさから目を守り、同時に個性を表現するアイテムとして楽しむことができるでしょう。

株式会社メガネトップ代表取締役社長
島耕作

確かに。サングラスといえば、夏やドライブ、海を想像してしまう私は、発想が狭いのかもしれません…

また、眼鏡市場には「美肌ヴェール」というオリジナルレンズもあります。これは、肌のくすみや目元が気になる方におすすめしているレンズです。肌の色味に合わせてカラーを当てることで、透明感を演出してくれる、まさに美肌アイテムです。さらに、レンズ面の3箇所に配色を載せることでチーク演出を狙うラインナップも用意しています。

株式会社メガネトップ代表取締役社長

肌悩み・メイク悩みレンズ「美肌ヴェール」

美肌ヴェール コントロールカラー
美肌ヴェール メイクアップカラー
島耕作

メガネレンズを、美容アイテムとして捉える発想はとても面白いですね!

高齢化社会が進むこれからの社会において必要と考えるアイケアの観点。そして、メガネがファッションのツールであり個性を表現するモノであること。ハイブリットで考えて行かなければならない中で、フレームとレンズがあってメガネとなるこの本質を追求していきたいと考えています。

株式会社メガネトップ代表取締役社長
ここまで深くメガネについて 考えたことはなかった レンズの話にもフレームの話にも 新たな発見がたくさんあった 同じ経営者として気になるのは これだけのビジョンをいかにして 従業員に浸透させているのかだ 冨澤社長は一体どんな方なんだろうか ここまで深くメガネについて 考えたことはなかった レンズの話にもフレームの話にも 新たな発見がたくさんあった 同じ経営者として気になるのは これだけのビジョンをいかにして 従業員に浸透させているのかだ 冨澤社長は一体どんな方なんだろうか
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