男のワードローブに欠かせない白シャツ、デニム、ジャケットの3大ベーシックアイテムのシンプルな着こなしの仕上げには、おしゃれなメガネが必要不可欠。かける一本次第でぐっと洗練されて見えるのだ。
『UOMO』はじめ、多くのブランドカタログや広告で活躍するスタイリスト西又潤一さんが服とメガネの最高のマッチングを提案する全三回の連載。第一回は暑くても爽やかさ5割増しの白シャツのタイプ別に、ベストコンビなメガネを提案する。
[LOOK①]
白のB.D.シャツ+クリアフレームメガネ

トラッドスタイルに控えめに味を出すクリアフレーム

「白のボタンダウンシャツにベージュのチノパンというトラッドな着こなしに対して、無理なく遊び心を差してくれるのがクリアフレームのメガネ。定番スタイルを今っぽくアップデートしながら、武骨なアメリカンではなく洗練されたヨーロピアンなムードに仕上がります。ただしシェイプは奇をてらわず、クラシックなウェリントンを選び、あくまで控えめに馴染ませるのがポイント。シャツのオックスフォード生地とメガネのやや太いセルフレームのバランスも好相性なんですよ。メガネがクラシックなぶん、服のサイジングはややビッグなシャツに細めのチノパンという旬なシルエットを意識しました」(西又)。
メガネ THE BEDFORD HOTEL(ザ ベッドフォード ホテル)BFH-09 VTCL
[LOOK②]
白の開襟シャツ+細メタルフレームメガネ

メタルフレームでリラックススタイルを引き締める

「夏らしい開放感のある開襟シャツに、大人の男ならばメタルフレームでクールな緊張感を加えたいところ。しかもこのクラウンパントの形は、ボストンのシェイプをシャープにしたものだからより知的な印象になります。全体的にゆるい雰囲気をメガネで引き締めつつも、決して堅苦しくなく、モードな佇まいも感じます。選んだパンツは上品なワイドスラックスなので、端正なメガネが浮いて見えることもない。メガネとパンツ、クリーンなアイテムでカジュアルな白シャツをサンドすることを意識してほしいです」(西又)。
メガネ A NU(アニュー)AN-16 GRBE
[LOOK③]
白のブロードシャツ+ラウンドフレームメガネ

色気のある上品スタイルにレトロなかわいげをプラス

「ラウンドフレームかつ、べっこう柄のフレームが古き良き紳士の佇まい。アセテートの素材にメタルテンプルを抱き込んでいるデザインにも存在感があります。丸いシェイプは作曲家や小説家のようなアーティストを連想させますが、彼らの着る味の出たシャツよりも美しくプレーンなブロードシャツを合わせると、ノスタルジックなコスプレに振れることもなく、お互いが引き立て合ってベストマッチ。品行方正に第一ボタンまできちんと留めるのもポイントです。スラックスではなくあえて真逆の印象のワークパンツを合わせるなど、さらにアンバランスな要素を掛け合わせてみても新鮮ですよ」(西又)。
メガネ THE BEDFORD HOTEL(ザ ベッドフォード ホテル)BFH-05 BRSS
次回は定番ボトムス、デニムとメガネのベストコンビを提案!
お楽しみに!
Photos:Teppei Hoshida
Hair & Make-up:Narumi Tsukuba
Stylist:Junichi Nishimata
Models:Shun Endo Taketo Masui Yuki Takahashi
Text:Takako Nagai
制作/集英社