男のワードローブに欠かせない白シャツ、デニム、ジャケットの3大ベーシックアイテムのシンプルな着こなしの仕上げには、おしゃれなメガネが必要不可欠。かける一本次第でぐっと洗練されて見えるのだ。
『UOMO』はじめ、多くのブランドカタログや広告で活躍するスタイリスト西又潤一さんが服とメガネの最高のマッチングを提案する全三回の連載。第二回は涼しくなってきたらはきたくなるボトムスの定番、デニムを上品に仕上げるメガネとのベストな相性を考える。
[LOOK①]
ウォッシュドデニム+ウェリントンメガネ

軽やかなデニムに、重厚感のあるフレームでバランスをとる

「洗いのかかった薄いブルーデニムは若々しくラフな一本。その引き締め役には黒縁のウェリントンタイプがぴったりです。フレームとリムに厚みのある重厚感がクラシックな雰囲気で、メガネのなかでは最もスタンダードな印象のシェイプが大人としての知的さも与えてくれる。フーディーやスニーカーなど、全身をカジュアルにまとめても、メガネひとつで十分クリーンに見えてしまう。ウォッシュドブルーデニムには90年代の懐かしい印象もあるので、当時のストリートスタイルを意識した組み合わせを、大人になったいま、どうアップデートするのかを考えて着こなすと楽しいです」(西又)。
メガネ MONOBASE(モノベース)MOB-5003 BK
[LOOK②]
リジッドデニム+ゴールドフレームメガネ

硬派なデニムに控えめに華を添える、華奢なゴールドの魔力

「最近あらためて新鮮な濃紺のリジッドデニムに、細めのゴールドフレームで品の良さを重ねるという掛け算の発想です。ゴールドならシルバーより華があり、神経質に見えすぎないのがいい。それもいやらしい強い輝きではなく、あくまで肌なじみのいい控えめなゴールドであることが大切です。小ぶりのラウンド型が優しげですし、華奢なフレームとミニマルなデザインは今っぽくもある。トップスはフレームと同系色、つまりイエロー系を着るとメガネが浮いて見えることもない。ゆったりしたシャツなど、ルーズフィットのトップスで親しみやすさも意識すると好印象です」(西又)。
メガネ ZEROGRA(ゼログラ)ZEG-C01 G
[LOOK③]
ブラックデニム+カラーレンズサングラス

フレンチシックな着こなしに、意外性のあるカラーレンズで茶目っ気を演出

「シックなブラックデニムに、ブルーレンズのサングラスで遊び心をのぞかせる、夏をポジティブに引きずったマリンスタイルが新鮮です。しかもこのサングラスはヘキサゴンリムが特徴で単体でのインパクトも抜群。重くコンサバな印象になりがちなブラックデニムには、これくらいクセのあるアイウェアを加えるのが今の気分です。全身を黒とネイビーのカラーブロックで落ち着いた雰囲気にまとめつつ、サングラスでいい意味で裏切る。簡単なコーディネートですが、とても余裕のあるかっこいい大人に見えると思います」(西又)。
メガネ megane ichiba sunglass(メガネイチバサングラス) ISG-M129 GNM
次回は、ジャケットとメガネのベストコンビを提案!
お楽しみに!
Photos:Teppei Hoshida
Hair & Make-up:Narumi Tsukuba
Stylist:Junichi Nishimata
Models:Shun Endo Taketo Masui Yuki Takahashi
Text:Takako Nagai
制作/集英社