あなたは普段メガネをどのようにメンテナンスしていますか? 「レンズが汚れたら拭く」というのが、皆さんが日頃よくされているケアかと思います。しかし、それだけではフレームのすき間に入り込んだ汚れまでは落とすことができていません。気づいていないだけで、もしかするとあなたがお使いのメガネにも細かな汚れが溜まっているかも。
そこで、今回はおうちでできるメガネのお手入れ方法をご紹介。メガネの専門家ならではの視点で、意外と知られていないお手軽テクニックを伝授します! かんたんな手順ですぐに実践できるので、ぜひあなたもトライしてみてください。
3分で分かる!お手入れテクニック動画
メガネのお手入れ方法を分かりやすいステップ解説動画でご紹介!じっくり知りたい方には下のエリアで写真と説明付きで詳しく解説しているので、こちらもあわせてどうぞ。
STEP.1 メガネに付いた汚れを水道水で洗い流します
細かなゴミやほこりが付着したまま乾拭きすると、キズがついてしまう原因に。
まず最初に、レンズからフレームまでメガネ全体についた汚れを水道水で洗い流してください。日常生活を送っているだけでも、メガネには目に見えないほど小さなゴミやほこりが付着しています。そのまま乾拭きしてしまうとメガネにキズがつく原因に。はじめにこれらの細かな汚れを水で洗い流しましょう。
なお、このときお湯を使うのはNGです。過度な熱が加わるとレンズ表面のコーティングにダメージを与えてしまう可能性があるため、必ず冷水で洗うようにしてください。
STEP.2 メガネクリーナーをメガネ全体に吹きかけます
レンズだけでなくフレームにも、しっかりと吹きかけてください。
水洗いをしたメガネにメガネクリーナーを吹きかけます。クリーナーはメガネが濡れた状態のまま使用してOKです。レンズの表と裏、そしてフレームにもしっかりとメガネクリーナーを吹きかけてください。クリーナーの泡が汚れを浮かせて落とすので、フレームの溝など細かなパーツにも念入りにクリーナーを吹きかけるようにしてください。クリーナーを使用することで、水だけでは落としきれない頑固な汚れや皮脂汚れもすっきりキレイにすることができます。
なお、メガネクリーナーは眼鏡市場の店舗やMEGANE ICHIBA オンラインショップでもお買い求めいただくことができます。
STEP.3 指の腹の部分をつかってクリーナーを全体にのばす
親指と人差し指ではさむようにして、クリーナーを全体にのばしてください。
メガネクリーナーを吹きかけたら、指の腹をつかってメガネ全体にクリーナーを伸ばしていきます。親指と人差し指ではさむようにして持ち、すみずみまでクリーナーが行きわたるようにしてください。片方のレンズが終わったら、もう片方のレンズ。そしてフレームも同じように指でクリーナーをのばしていきます。
鼻パッドは皮脂汚れが付きやすいほか、フレームの耳かけ部分も整髪料などで意外と汚れていることが多い部分です。これらのパーツにもしっかりとクリーナーが行きわたるようにしましょう。
STEP.4 ティッシュでクリーナーを拭き取ります
押し当てるようにしてクリーナーを拭き取ってください。
クリーナーを塗り広げたら、ご家庭にあるティッシュでクリーナーを拭き取ります。このとき、ティッシュを軽く押し当てるようにしてクリーナーを吸い込ませてください。擦るようにして拭いてしまうとティッシュの繊維が残りやすくなるので、押し当てるように拭くのがおすすめです。クリーナーに含まれる界面活性剤が汚れを包み込んでいるので、クリーナーごと汚れを吸い取るイメージを持っていただくとよいでしょう。
STEP.5 メガネ拭きでレンズとフレームを拭きあげます。
レンズの表面を自分に向け、拭きたいレンズを手で抑えるのが正しい持ち方です。
ティッシュでクリーナーの泡を拭き取ったら、仕上げにメガネ拭きでレンズを拭きあげていきます。ここでポイントになるのがメガネの持ち方です。上の写真のように、メガネの表面を自分のほうに向けて、拭きたいレンズを手で抑えるのが正しい持ち方です。このように持つことで、フレームにかかる負荷が少なくなりフィッティングのゆがみやズレを防ぐことができます。
悪い持ち方がこちら。この状態で力を加えるとフレームに強い負荷がかかってしまいます。
一方、こちらが悪い持ち方です。メガネをこのように扱うとブリッジ(2つのレンズをつなぐ中央部分)に、大きな負荷がかかりフレームが曲がってしまう原因に。また、ハーフリム型(下半分のフレームがないタイプ)の場合、フレームからレンズが外れてしまう恐れもあります。この機会に、正しいメガネの持ち方をマスターしてみてはいかがでしょうか。
STEP.6 最後に、フレームもメガネ拭きで拭きあげます。
フレームも拭きあげることで、メガネがピカピカになります。
最後に、フレーム全体もメガネ拭きで拭きあげていきます。繊維の細かいメガネ拭きで拭くことで小さなほこりなども取り除くことができます。もし、レンズとフレームのすき間などに水分が残っている場合は、水分を飛ばしてから息を吹きかけて水分を飛ばすなど、しっかり乾燥をさせて下さい。
このとおり新品のようにキレイになりました!
これでお手入れは終了です。黒い背景で確認してみると、ほらご覧のとおり!ピカピカになったことがよく分かります。お手入れの前と比べると見違えるほどキレイになりました。また、見た目だけではなくクリーナーの除菌・抗菌・帯電防止効果によって、衛生的にも清潔な状態に仕上がっています。
半年に一度は、お店でのクリーニングを
いかがだったでしょうか。メガネは毎日使うものだからこそ、日頃のメンテナンスが大切です。おうちでできるお手入れテクニックを覚えて、気持ちのいい暮らしにお役立てください。
なお、眼鏡市場の店舗では超音波洗浄機を使用したクリーニングも承っています。ご家庭でのお手入れで落としきれなかった頑固な汚れも、超音波の振動ですっきり分解洗浄します(フレームの状態や素材によって超音波洗浄をお断りする場合がございます)。目安としては半年に一度、お使いのメガネを店頭にお持ちいただくのがお勧めです。クリーニングはもちろん、掛けごこちがズレていないか、視力や度数が変わっていないかなど、メガネを長く快適にお使いいただくための各種チェックを無料でご提供しています。
メガネのメンテナンスで気になることがあれば、気軽にお近くの店舗までご相談ください。
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