DIME × 眼鏡市場

DIMEが提案!人気メンズスタイリストによる着こなしの持論!これが眼鏡と春トレンドの最適解

Vol.18 スタイリング編

激しい寒暖差、急増する紫外線量ばかりが春の悩ましさではない。異動に転勤、転職など、ビジネスパーソンにとって、春は人間関係が変化する節目の季節でもある。新生活を好印象でスタートさせたい!と誰しもが思うだろう。であれば、顔の印象を左右する眼鏡の力を借りるべきだ。

今回は誰にでも真似しやすく、親しみやすい、実用的なコーディネート提案に定評のある、人気スタイリスト・小孫一希さんのスタイリング術をご紹介。ビジネス、休日、レジャーの3つのシーンで、眼鏡を使ったコーディネートを披露してもらった。

小孫一希さん/1984年生まれ。滋賀県出身。2007年より池田敬氏に師事。 2010年に独立。雑誌を中心に、広告、タレントのスタイリング、近年はブランドのPR、撮影などを行なうショールームを主宰するなど活動の幅を広げている。

〝人の印象は顔でほぼ決まる〟キリッとし過ぎないバレルメタルをバランサーに

スタイリストはトレンドをこう読む

「加速度的に軟化が続くビジネススタイル。春めき始めたこの時期は、TPOの境界線を見失いがちに。そこでカーキのコットンセットアップの出番です。カジュアルな印象を持つ方は多いでしょうが、スーチング界隈でカーキは歴とした定番色。アースカラーならではの落ち着き・優しさ・暖かみ、そして何よりも色で周りと差別化できることは大きな魅力でしょう。さて、どう手懐けるか。

ポイントはビジネスにも通用するビシッと感と、イマドキなラフさの共存。インナーは白よりも引き締まって見える黒のカットソー、眼鏡は天地幅を抑えたバレル型の『NOF-107』を選択。スクエアタイプのメタルフレームが王道ですが、あえて柔和なバレル型を選ぶことで、ビシッとしすぎないセットアップスタイルとTPOのバランスがとりやすくなります」

ビジネススタイルの着用アイテムはコレ

モダン先端にオモリを付けることで、鼻にかかる重量負荷を軽減した新発想の機能系PB「nosefree(ノーズフリー)」の新作。オモリに希少な金属であるタングステンを使用したことで、従来よりもモダンの主張を抑えたデザインに。フロント、テンプル、ブリッジやヨロイにまでβチタン素材を採用することで、さらなる細さと軽さを追求している。

「今季はスクエア型にトレンドのスポットライトが当たっています。ただ、一般的なメタルフレームのスクエアは、生真面目な印象が強すぎる。カジュアル化したビジネスウエアには『NOF-107』のような、優しいムードのバレル型の方がなじみますよね」

米国クラシックのボストンを選んでトレンドアイテムとリンク

スタイリストはトレンドをこう読む

「異なる柄を組み合わせたパターン・オン・パターン、90年代のグランジスタイルの再解釈など、様々なトレンド情報が飛び交っていますよね。でも、いってみればファッションは好みですから。トレンドの雰囲気を取り入れる程度の気軽なスタンスが賢明だと思います。たとえば、先述したパターン・オン・パターン、グランジスタイルの共通項といえば、チェックシャツ!

潮の感じがするオフホワイトのシャツジャケットのインナーに、ホワイトベースのチェックシャツを取り入れる。とくれば、眼鏡はソリッドよりも透明感のあるデミ柄! シェープはもちろん、米国ボストンで流行したことに由来するボストンフレームです。考え方はシンプルですが、これだけで遊び心や洒落感は倍増! 春らしく軽快で爽やかなコーディネートが完成します」

休日スタイルの着用アイテムはコレ

架空のホテルに滞在するゲストの人格と物語を背景に独自の世界観を表現する、「THE BEDFORD HOTEL(ザ ベッドフォードホテル)」の定番モデル。玉形は、逆三角形のボストンタイプ。一般的なヴィンテージモノと比べてフレームはすっきりしているが、立体的な丸みを持たせることで、上品な大人っぽいニュアンスを引き出している。

「クラシカルなスタイルのアクセントになるレリーフを刻んだ芯金。それに対して、ノーズパッドは黄色がかったアンティーク調だから悪目立ちしない。こういったデザインの巧みなサジ加減も『BFH-28』を選びたくなる理由です」

フェスの開放的な気分を損ねない樹脂フレームのサングラスがベター

スタイリストはトレンドをこう読む

「フェスやアウトドアを意識した着こなしですが、こちらも難解なテクニックは必要ありません(笑)。雨や日焼け対策などを想定したシェルパーカに、あえて無地ではなく、ボーダー柄のTシャツを合わせたところがポイント。眼鏡はサングラスが好ましいですが、メタルフレームよりも『ISG-AC008』のように、寝転がってもキズなどを気にせずに使える樹脂素材のものがベターです。カジュアルな中にもアクティブさを感じられるコーディネートに仕上がります」

休日スタイルの着用アイテムはコレ

2024年6月に販売開始した、日常からアウトドアまで幅広いシーンに対応できる新シリーズ「ACTIVE(アクティブ)」のサングラス。玉形はウェリントンタイプ。やや大きめなフレームサイズと日差しや風から目を守るフードの搭載など、デイリーな使い勝手に配慮しながらもスポーティーな機能を盛り込んでいる。

「滑り止めの役割を担うラバーモダンがバイカラーになっていたり、脱着可能なストラップを標準装備していたりと、行き過ぎないアクティブ感は気楽なフェスムードにちょうどいい。ちなみに「ACTIVE」には、偏光レンズ搭載で1万1000円で購入できるモデルも用意。着用シーンに合わせて最適な機能を選べるので、サングラス初心者向けの1本としてもおすすめですよ」

取材・文/渡辺和博 撮影/植野 淳(植野製作所) スタイリング/小孫一希

DIME
ビジネスパーソンのためのライフハックマガジンとして1986年に創刊したDIME。
仕事においてもプライベートにおいても、よりスマートな生き方を追求するビジネスパーソンをターゲットに、トレンド誌として常に”いま”を追い続け、有益な情報を日々発信しています。
https://dime.jp/
ページトップへ