クラウンパントってどんなメガネ？似合う顔の特徴とおすすめコーデを紹介

近年、クラウンパントと呼ばれるメガネフレームが、SNSやインフルエンサーを通じてトレンドになっています。

クラウンパントは、変形フレームに分類される独特なデザインが魅力のフレームです。この記事では、クラウンパントとはどのようなフレームなのか、どのような顔型に似合うのかをわかりやすく紹介します。

また、眼鏡市場で人気のクラウンパントや、クラウンパントが映えるおすすめのコーディネ―ト例も解説するので、ぜひ参考にしてください。

クラウンパントとは、リム（レンズ周りのフレーム）の上部が直線上にカットされ、下部は丸みを帯びたデザインのフレームです。ボストンフレームのように逆三角形に近い形状をしています。

直線的な上部がシャープな印象を与える一方で、下部の曲線がやわらかくクラシックな雰囲気を演出するのが魅力です。

クラウンパントの「クラウン（crown）」は「王冠」を、「パント（panto）」はフランス語で「ボストンフレームのような、丸みを帯びた逆三角形の形状」を意味します。

フレームの上部を直線に切ったフォルムが王冠に似ていることから、「クラウンパント」と呼ばれています。

クラウンパントは個性的なデザインですが、現代に生まれたものではありません。1940〜60年代頃には既に流通しており、クラウンパントのヴィンテージメガネも多く存在しています。

クラウンパントと似ているのがボストンフレームです。ウェリントンフレームやスクエアフレームなど、メガネ店でもよく見かける定番のフレームタイプの中でも、クラウンパントともっとも類似しています。

ボストンフレームも丸みのある三角形の形状をしていますが、クラウンパントと異なり、上部に丸みがあるのが特徴です。ボストンフレームは、やわらかく優しい印象を与えます。

一方、クラウンパントは直線があるぶんシャープな印象を与えます。それぞれのデザインの特徴を生かして、使い分けることも可能です。

近年、SNSでインフルエンサーの多くの方がかけていた影響もあり、クラウンパントの人気が高まっています。人気の理由としては、他のフレームと比べて多くの顔型に似合うことが挙げられます。

幅広い人にフィットし、使いやすいデザインが注目されてトレンドになりました。

また、クラウンパントは、伝統的なフランス製のフレームでありながら、個性的なデザインで洗練された印象を与えます。普段のコーディネートにひと味違うアクセントを盛り込みたい人や、ヴィンテージメガネに興味がある人を中心に注目を集めているフレームです。

クラウンパントは多くの顔型に似合い、誰でもかけやすいのが魅力です。ここからは、顔型別にクラウンパントのメガネをかけたときの印象の違いを紹介します。ぜひ、かけたときの自分の姿を想像してみてください。

丸顔はクラウンパントと特に相性の良い顔型の1つです。どちらも曲線的なので、相乗効果で丸顔ならではの優しく穏やかな印象が際立ちます。

また、曲線とは相反するクラウンパントの上部の直線的なラインが、顔にメリハリを与えてくれるのも特徴です。丸顔の優しく穏やかな印象を強調しつつも、シャープな要素が加わるため、バランスの取れた印象になります。

クラウンパントはボストンフレームと同様に逆三角形に近い形状をしています。逆三角顔の人が、同じ三角形の特徴を持つクラウンパントフレームのメガネをかけることで、顔なじみ良くかけられるのが特徴です。

また、クラウンパントには顔の顎に相当する下の角に丸みがあります。そのため、かけると顔の鋭利な印象がやわらぐのがポイントです。

クラウンパントは丸みを帯びた形状をしているため、四角顔の角張った輪郭をやわらげて、バランス良く見せてくれます。顔のエラが張って見える、あるいはエラのせいで顔が大きく見えると悩んでいる人におすすめです。

また、四角顔の人は直線的な顔の輪郭からシャープな雰囲気になりがちですが、クラウンパントをかけると、曲線の効果で優しい雰囲気に見せられます。

クラウンパントはほかのフレームに比べると、レンズの天地幅が広めです。面長の人が天地幅の広いメガネをかけると、天地幅やレンズの大きさがあるぶん、顔の面積に対する印象が薄くなります。結果として、クラウンパントのメガネをかけると面長感が緩和されやすいです。

また、理想的なメガネの天地幅は、顔の眉～あご先までの長さの3分の1におさまるサイズ感です。天地幅が広いクラウンパントはこの条件を満たしやすく、面長な人でもバランス良く見えるのが特徴です。

クラウンパントにはさまざまな種類があり、同じクラウンパントでも素材やカラーなどの要素で、かけたときの印象が大きく変わります。自分の好みの印象に近づけるよう選び方を把握して、ぴったりのメガネを探しましょう。

クラウンパントは、大きく分けてアセテートやセルロイドなどのプラスチック素材を使用したセルフレームと、チタンやニッケル合金などの金属素材を使用したメタルフレームがあります。素材によって雰囲気や使い心地が変わるので、好みの素材を選ぶのが大切です。

セルフレームは休日や旅行など、カジュアルなシーンによく似合います。傷に強いのがメリットで、アクティブなシーンでも使いやすいでしょう。また、樹脂を原料としていて加工しやすいため、デザインやカラーのバリエーションが豊富にあるのも魅力です。

一方メタルフレームは、セルフレームに比べると繊細かつ知的な印象を与えます。ビジネスやフォーマルなどにもよく合い、普段使いにも適しています。金属でできているため、細身のデザインも得意です。また、軽量かつ弾力性や耐久性にも優れているのでかけ心地が良く、長時間かけても疲れにくいといった特徴もあります。

フレームの大きさでも印象が変わるので、なりたい雰囲気に合わせて選びましょう。

フレームが大きめだと、やわらかく優しい印象が強調されます。直線のフォルムにより、たとえばカジュアルな服装に合わせてもラフすぎず、ほど良いバランスになるのがメリットです。

一方、フレームが小さめだと真面目で繊細な印象が強くなります。細身のメタルフレームなら、さらに洗練された雰囲気を作れるでしょう。クラウンパントの直線のフォルムにより、控えめに個性を主張できます。学校や会社など服装に制限があるときに、さりげないアクセントとして用いるのにもおすすめです。

クラウンパントならではの個性を際立たせたいなら、リムに厚みや太さがあるものを選ぶと迫力が出るのでおすすめです。

反対に、他のアイテムとのなじみやすさを重視したいなら、リムは細身で薄いものを選びましょう。

他のフレーム同様、フレームカラーによっても印象が大きく変化します。目的や好みに合わせて選びましょう。

フォーマルやビジネスシーンに適した、どんなファッションやメイクにも合う汎用性の高いフレームをお探しなら、ブラックやブラウンがおすすめです。定番のカラーで肌なじみがよく、自然な印象を与えます。

カジュアルなシーンや、いつもと違うファッションを楽しみたいときは、赤や黄、紫など華やかなカラーを選ぶ方法もあります。

また、べっ甲風のデミブラウンや、ササのような柄もの、抜け感やカジュアル感が強くなるクリアカラーなども人気です。クラウンパントの個性を強調したいなら、ぜひチャレンジしてみましょう。

クラウンパントは、多くのメガネ店で販売されており、眼鏡市場でも扱っています。おすすめのクラウンパントを厳選してご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。ラインアップは次のとおりです。

● ARD-020
● cot-018
● thb-02
● thb-108

おすすめポイント
● 眼鏡市場オリジナルブランドのセルフレーム
● 太縁フレームによりかけたときに存在感が抜群
● すべてのカラーバリエーションにササ柄を採用

今回紹介する4本中、唯一の太縁フレームです。厚みのあるフレームは存在感があり、クラウンパントの個性を前面に出したいときにぴったり。

また、眼鏡市場のオリジナルブランド「Ardito（アルディート）」はアセテート生地の模様にもこだわっているのが特徴で、ARD-020は3色すべてにササ柄を採用しています。ササ柄は笹の葉をイメージした模様が特徴で、独特の色の変化を楽しめるのが魅力です。クラシックなクラウンパントに、ササ柄が加わることで軽快な印象に仕上がります。

テンプル部分には彫金模様も入っており、ヴィンテージ感もある1本です。

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おすすめポイント
● やや曲線が多く、やわらかな印象を与えるデザイン
● 細身かつ軽量なメタルフレーム
● Cotoriブランドならではの華やかなカラーバリエーション

休日にハッピーなひとときを過ごしたい女性のためのメガネです。リム上部の直線が特徴のクラウンパントでありながら、曲線が多めで可愛らしいデザインに仕上がっています。かければ、どこかやわらかな印象を与えるでしょう。

Cotoriブランドのメガネはいずれも細身のメタルフレームが特徴です。テンプル部分まで針金のように細くできているため、非常に軽やかなかけ心地を実現しています。全4色のカラーバリエーションはいずれも肌なじみが良く、普段使いしやすいのも魅力です。

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おすすめポイント
● 上品かつシャープな雰囲気のヘキサゴンシェイプ
● シーンを選ばずかけやすいシンプルなデザイン
● あらゆるコーデに合わせやすい、厳選されたカラー展開

thb-02は細身のメタルフレームで、上品な雰囲気を作れるメガネです。厳密にはクラウンパントではなく六角形をしたヘキサゴンシェイプに分類されるため、リムの下部は曲線よりも直線の印象が強くなっています。直線によりシャープな印象を与えつつも、角は丸くしてやわらかさも残している個性的なフレームです。

また、リムやテンプル、モダンとどこもシンプルでスッキリしたデザインになっているため、カジュアルやビジネス、フォーマルなどシーンを問わず使えます。カラー展開も寒色系のブルーグレーとアースカラーのカーキ、万能なアイボリーと厳選されています。ファッションアイテムとも合わせやすく、いつもの服やアクセサリーによくなじむでしょう。

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おすすめポイント
● 洗練された印象を与える、眼鏡市場のオリジナルフレーム
● やや丸みを持たせたデザインで顔なじみが良い
● 顔タイプ診断でキュートタイプの女子におすすめ

大人女子に向けて、洗練されたシンプルなアイテムを提供するブランド「THROB」のメガネです。thb-108はクラウンパントでありながら、かなり曲線的なデザインに仕上がっているため、初挑戦の人でも自然にかけられるのが魅力です。

thb-108は眼鏡市場が店頭で実施している「顔タイプ診断」において、キュートタイプと診断された女子のために作られました。キュートタイプは子供顔×曲線が特徴です。顔に丸みがあり幼く見える人は、thb-108をかけるとクラウンパントの効果により面長かつ引き締まった印象に見せられます。

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初めてクラウンパントをかけるとき、服や小物をどのように合わせれば良いのか悩む人もいるのではないでしょうか。そこで、おすすめのコーディネート例としてフレンチトラッド、ヴィンテージ、カジュアルの3パターンを紹介します。ぜひ、自分流にアレンジしながら取り入れてみてください。

クラウンパントはフランスの伝統的なフレームなので、同じく伝統を感じさせるトラッドスタイルと好相性です。ハイネックやタートルネックなどシンプルでコンサバティブな服装や、フレンチトラッドの定番であるバスクシャツなどを合わせると、クラウンパントとよく似合います。冬は襟のあるコートと一緒に着るのもおすすめです。

また、クラウンパントにはブラックやブラウンなどの定番カラーや、メタル素材を使うとより洗練された印象になります。

クラウンパントはフランスで1940～60年代に流行したフレームのため、フレンチヴィンテージなファッションとの相性も抜群です。

フレンチヴィンテージといえば、リネンシャツやギャザーをふんだんにあしらったシャツ、オーバーサイズのジャケットなどが定番のアイテムです。天然素材や、シンプルな中にエレガントな装飾のあるアイテムなどは上品な印象があり、クラシックな魅力にあふれたクラウンパントともよくなじみます。小物にベレー帽などを加えるのもおすすめです。

また、あえてクリアカラーのクラウンパントを選択して、モダンな要素を入れてみるユニークなコーデも良いでしょう。

クラウンパントの特徴である直線的なフォルムは、普段着のゆるい雰囲気を引き締めて全体のバランスを取るのにぴったりです。

たとえばロングTシャツやざっくりとしたニット、デニムなどカジュアル感の強いアイテムにクラウンパントを追加すると、いつものファッションがワンランクアップし、良いアクセントになります。

また、淡い色合いの服装やギンガムチェック・小花柄など、可愛らしい服装にはブラックやブラウンなどハッキリしたカラーのクラウンパントを合わせてみましょう。一方で、暗いイメージになりがちな秋冬には、あえて明るいカラーのクラウンパントをかけるといったように、色選びにもこだわるとバランスが取りやすくなります。

クラウンパントは直線と曲線の良さを兼ね備えた人気のフレームです。ヴィンテージファッションやトラッドファッションとも相性が良く、クラシックながらも洗練された印象を与えてくれます。丸顔、逆三角顔、四角顔、面長と、どんな顔型の人でも似合うので、誰でも気軽に試せるのが魅力です。

リムの太さやカラー、素材によって、かけたときのイメージがまったく異なります。なりたい雰囲気やファッションをイメージし、自分にぴったりの1本を見つけましょう。