文部科学省の平成30年の調査では、小学生の5人に1人はメガネやコンタクトが必要、または推奨される状況という結果が出ています。この割合は、増加傾向にあるそうです。習い事に加え、スマホやタブレットを見る時間の増加など、子どもの目や視力に関わる環境は、近年変化しています。
日常生活の中では気が付かず、学校で行われる視力測定の結果を見てびっくり!そんな親御さんも多いのではないでしょうか。
メガネが必要といわれても、何を基準に選んであげたらいいのだろう?
子どものメガネはメガネ店で買えるの?
わが子のこととなると、不安はつきないもの。今回、そんな悩みを持つ親子のはじめてのメガネ選びに密着しました。理想の1本を見つけることができたのでしょうか。
お父さん
自身も近視のためメガネをかけることがあるが、視力の成長過程にある子どものメガネはどのように選んだらいいのかがわからない。インターネットで調べるも、不安を抱えながら眼鏡市場に来店。
息子さん
学校の健康診断で視力低下がわかり、視力矯正の必要性があると通知をもらう。メガネはかけたことがなく、ちょっと恥ずかしい気持ちも。
娘さん
かわいいメガネがあったら私もかけてみたいな、とメガネに興味。お父さん、お兄ちゃんが心配でお母さんの代わりに付き添い。
子どもにとってはじめてのメガネ、不安なことはスタッフへ
三人が訪れたのは、眼鏡市場・静岡本店。お父さん、息子さんは初めての眼鏡店で心なしか緊張気味な様子。
さっそく三人は受付へ。スタッフから、来店動機や、学校生活と家での見え方で困っていることなどをヒアリングしながら、視力測定を行います。
すでに黒板の文字が見えづらくなっていた息子さんの状況を話すと、まずは、視力測定をすることに。しかし、お父さんは、インターネットで見た子どものメガネに関する情報で気になっていたことがありました。「メガネをかけたり外したりしていると、視力が落ちていく」「メガネをかけると、視力が落ちやすくなる」という情報です。
同様の不安を持つ親御さんは多くいますが、メガネによって視力が落ちることはありません。
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むしろ、視力が落ちたままの見え方に慣れてしまうと、目はぼやけた視界を正しい見え方だと間違って認識してしまいます。それによって、ピントを合わせる「毛様体筋」と呼ばれる筋肉の働きが悪くなってしまいます。
そのため、メガネをかけて正しい映像を脳に送り、目がピントを合わせやすい状況をつくってあげることが大切です。また、見えにくい状況のままでいると、目の疲れや姿勢悪化につながったり、集中力の低下をまねいたり、視力以外によくない影響を与えることがあります。
スタッフからの説明で、今まで知らなかった情報をえることができました。お父さんもメガネの必要性を改めて認識し、安心しました。
視力を測る前には、目の筋肉をリラックスさせておくことがポイント
最適なメガネをつくるために、視力測定を行います。
子どもたちが近くのものを長時間見ることや、タブレットなどのデジタル機器を使用する機会は、年々増えています。視力不良を訴える年齢も、低年齢化していることが懸念されています。学校の健康診断で、視力不良の診断結果をもらった場合や、お子さまの日常生活の中で、視力不良が疑われる場合は、一度眼科を受診されることをお勧めしています(※)。
※医師の処方箋がある場合は、医師の指示書に基づいたメガネの作製を行います。
スタッフの案内で、視力測定用のブースへ移動した息子さん。見慣れない機械を前に、緊張気味です。ベテランのスタッフは、緊張をほぐすために雑談を交えながら手順について説明をします。
子どもは緊張していると、正しく視力を計測できないことがあります。また、メガネをかけたくない、という心理状態だと測定そのものが難しいことも。大人よりも時間がかかることが多いので、時間にゆとりをもって来店されると安心です。不安な気持ちを理解し、優しく声をかけるなど、気長に見守ってあげてください。
また、視力測定の前にスマホやゲームなど、近くを見続けることはNGです。近くを見ることで目の筋肉がこわばってしまうので、正しい視力が測れません。目の筋肉をリラックスさせた状態で、測定することが大切です。
眼鏡市場では、最適なメガネを提供するために近視、遠視、乱視といった一般的な測定をはじめ、最大で19項目におよぶ測定を経て、正確な見え方を探ります。視力の測定が終わったら、次は最適なレンズの度数を測る機器へ。スタッフとも仲良くなり緊張が解けたのか、ブースからは笑い声も聞こえてきました。スムーズに測定は進み、いよいよフレーム選びです。
毎日使うからこそ、フレーム選びはお気に入りのデザインを見つけるのが大切
はじめてメガネをかけるとき、子どもは不安でいっぱいです。メガネが似合うかということだけではなく、友達の反応も気になります。フレームはかけ心地はもちろんのこと、目や顔の印象を決める要素なので、気に入ったフレームを選ぶことが一番大切です。
キッズコーナーでスタッフに説明を受けた息子さんは、走った時や下を向いた時でもメガネがずれにくく、スポーツテイストの「アイアスリート」が気に入ったようです。一方お父さんは、シンプルでデザイン性の高い「グラスメイト」が気になった模様。
あれこれ手に取って悩んでいた息子さんも、最終的には妹さんからの「似合うね!」の言葉に背中を押され、一番気に入ったフレームに決めました。
眼鏡市場では子ども向けに、スタンダードなデザインから、大人と同じようなデザインのおしゃれなもの、人気アパレルブランドとのコラボ商品などをご用意。幅広いニーズにお応えします。どんなフレームにしたら良いか迷った場合は、スタッフへご相談ください。商品をお見せしながら、最適なフレームを提案します。
学校生活にあった最適なレンズ選びを
フレームが決まったら、次はレンズ選びです。
レンズは大人のメガネと同じものを使用していますが、子どもの目の使い方は千差万別。ライフシーンにあったメガネをご利用いただけるように、複数のオプションをご用意しています。スポーツなどアクティブな活動が多い場合は、「キズ対策レンズ」を。お子さまの生活スタイルによっては、シーン別にメガネを変えることをご提案することもあります。
親御さんも安心の「3つの保証」で、購入後もしっかりサポート
最後に鼻あてのフィット感、沿い合わせや傾斜角、目とレンズの位置などをスタッフがチェック。しっかりとフィットするように調整したら完成です。
不安な気持ちで入店してから、およそ1時間。“ちゃんと選んだ”はじめてのメガネを、親子みんなで笑顔で受け取ることができました。
子ども用のメガネの購入後に一番多い悩みは、キズや破損です。眼鏡市場では、お子さまがメガネをかけても自由に、活発に過ごせるよう、子ども専用のアフターケア「3つの安心保証」をご用意しています。品質、破損、キズの保証はもちろん、見え方(度数)の変更も含んだ保証が、すべての子ども用メガネについています。
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また、各自治体が発行する「子育て支援パスポート事業」をご提示頂いた方への特典サービスもご用意しております。
眼鏡市場の子育て支援についてはこちら
家庭で「物の見方」の変化を見逃さないことが大切
お子さまの「物の見方の変化」に早めに気が付くことが大切です。ただ、子ども自身で、視力が落ちてきたことに気が付くのは難しく、健康診断の視力測定で気付くことがほとんどです。しかし、親が子どもの視力低下に気が付くヒントは日常にも隠れています。たとえばテレビを見るときに目を細めたり、近くで見るようになったなど、子どもの行動を観察してみることも大切です。
また、学校の視力測定は、近視を調べる測定を行われるのが一般的です。そのため、遠視は見逃されることも。集中力がなくなってきた、本を読みたがらない。そういった行動が見られたときは、遠視を疑ってみてください。
視力は良くあってほしい、親としてそう思うのは当然のことかもしれません。だからこそ、視力が落ちてきてしまった場合は、毎日一緒に過ごせる友達のようなメガネを選んであげてください。
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小さいお子さま用に「みえるかなチェック表」も全店舗で配布中
眼鏡市場の全店舗にて、家庭でも簡単に視力がチェックできる「みえるかなチェック表」を無料でお配りしています。まずは、家族で視力チェックをする習慣をつけてみてはいかがでしょうか。
お子さまの視力で気になること、不安なことがあれば、ご相談だけでも構いません。ぜひ、お近くの眼鏡市場へ足をお運びください。
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