遠近両用メガネは、1本で遠くも近くも見やすくなる便利なメガネです。本記事では、遠近両用メガネの仕組みと種類、メリット・デメリットを紹介します。
また、デメリットをうまくカバーして遠近両用メガネを使うための方法やおすすめのメガネも紹介するので、遠近両用メガネを検討している人はぜひ参考にしてください。
遠近両用メガネは、1本で遠くも近くも見やすくなる便利なメガネです。本記事では、遠近両用メガネの仕組みと種類、メリット・デメリットを紹介します。
また、デメリットをうまくカバーして遠近両用メガネを使うための方法やおすすめのメガネも紹介するので、遠近両用メガネを検討している人はぜひ参考にしてください。
遠近両用メガネをかければ、遠くも近くも1本で見やすくなります。遠近両用メガネのレンズは大きく分けて2種類あり、それぞれどのような仕組みになっているのかを解説します。
遠近両用メガネは、遠近両用レンズと呼ばれる特殊なレンズが使われており、1枚のレンズの中に「遠くを見やすくする部分」と「近くを見やすくする部分」があります。
そのため、遠近両用メガネを使えば、「遠くを見るためのメガネ」と「近くを見るためのメガネ」を2本用意する必要がなく、1本でどちらの見え方にも対応できるのが特徴です。
遠近両用レンズは、1枚のレンズの中に遠くと近くが見える度数が設計されています。種類は次の2タイプがあり、現在主流なのは累進レンズです。
● 二重焦点レンズ
● 累進レンズ
それぞれのレンズの仕組みと見え方を解説します。
二重焦点レンズは、遠くを見るためのレンズに、近くを見るための子窓がついているような設計になっています。遠くを見るための度数の部分と、近くを見るための度数の部分がハッキリと分かれていることが特徴です。
度数が分かれているため、ものがゆがんだりボケて見えたりする「収差」と呼ばれる見え方が発生しません。
ただし、レンズの上下で度数が分かれているのが見た目でわかりやすいため、遠近両用レンズをかけている印象を与えることがあります。
現在、遠近両用の主流となっているのは累進レンズです。レンズ上部に遠くを見るための度数が入っており、レンズ下部に近くを見るための度数が入っています。度数が上から下にかけてゆるやかに変化していく設計が特徴です。
ただし、見え方としては、上部から下部にかけてレンズの度数がゆるやかに変化していくため、ゆがみが生じやすく、収差も発生しやすいレンズと言えるでしょう。
二重焦点レンズのような境目がなく、一見して遠近両用レンズとはわかりにくいでしょう。一般的な近視・遠視・乱視用メガネと同じような見た目です。
便利な遠近両用メガネですが、デメリットもあるため、よく知った上で検討すると良いでしょう。遠近両用メガネのデメリットは次の通りです。
● ゆがみや揺れを感じることがある
● 視野が狭くなりやすい
● 慣れるまでに時間がかかる
● 車や自転車の運転に注意が必要
それぞれについて詳しく解説していきます。
遠近両用レンズは、複数の度数が一枚のレンズの中にあるため、視界の下側面にゆがみが生じることがあります。そのため、目線をレンズの上から下へ移動させる際、ゆがみや揺れによる違和感や不快感を感じる可能性があるでしょう。
また、顔を動かす際に、遠近両用レンズの境目部分の見え方にゆがみや揺れが目立つこともあります。これは、上から下へ度数が変化するときに、度数の変化に伴って光の屈折が異なるために起こる現象です。
遠近両用レンズは、遠近それぞれの度数が1枚のレンズに入っています。そのため、近視や遠視などのメガネに用いられる単焦点レンズと比較すると、視野が狭くなりやすい点に注意が必要です。
レンズの構造上、ゆがみが左右の下側面にあるため、特にレンズ下部を使って近距離を見るときに視野の狭さを感じる可能性があります。
遠近両用メガネは、見る距離に合わせて目線を調整するため、顔の動かし方や目線の使い方に慣れる必要があります。
階段の昇り降りや足元を見ながら歩くとき、読書やパソコン作業などの際にピントを合わせにくいと感じることがありますが、慣れるにつれ、徐々に違和感が軽減されていくでしょう。
慣れるまでの期間は人によって異なりますが、1週間前後が目安です。ただし、数日~数週間かかる場合もあります。慣れるまでは無理をせず、適度に休憩を取りながら使用すると良いでしょう。
遠近両用レンズに慣れるまでは、車の運転にも注意が必要です。ゆがみのある部分で見たり、とっさにピントが合わせられなかったりすると、視界がぼやけて見えにくくなり、事故につながるおそれがあります。
特に、左右の確認やサイドミラーでの後方確認の際、目だけで見るとゆがみを感じやすいでしょう。左右や後方を確認する際は、首ごと動かして顔全体を見たい方向に向けてください。また、度数によりますが、自転車も膝から下がぼやけてペダルが見えない可能性もあります。
遠近両用メガネを使用して車や自転車の運転をする場合は、まず日常生活で遠近両用レンズに慣れてからにしましょう。
「遠近両用メガネを使ってみたいけれど、デメリットが気になる」という人もいるのではないでしょうか。遠近両用メガネは、デメリットに対処すればうまく取り入れることができます。
デメリットの解消法となる、遠近両用メガネの上手な選び方と使い方のポイントは次の通りです。
● 天地幅の広いフレームを選ぶ
● 正しい使い方やコツを覚える
● 早いうちに使い始める
それぞれの解消法を詳しく解説します。
レンズの遠くを見る部分の中心点から、近くを見る部分の中心点までの距離を「累進帯長」と呼びます。この累進帯長が広いほど、レンズの度数変化がゆるやかになり、ゆがみを抑えやすくなります。
そのため、初めて遠近両用メガネを作るときは、累進帯長を広く取れる天地幅の広いフレームを選ぶことが大切です。
遠近両用レンズは、使い方にコツがあります。コツを押さえれば便利に使えるため、正しい方法をしっかり覚えて慣れると良いでしょう。
遠近両用メガネをかける際のコツは次の通りです。
● 足元を見るとき:顔ごと下を向いて、レンズの中間部で見る
● 近くを見るとき:目線だけを下げてレンズの下部で見る
● 遠くを見るとき:顎を少し引き、レンズ上部で見る
● 階段を下りるとき:顎をぐっと引いて顔ごと下を向き、レンズの上部で見る
階段では万が一の転倒を防ぐため、手すりをしっかり持ってゆっくりと降りましょう。また、新聞や本など手元の文字を読むときは、立てて持たずに横に寝かせたり、机の上に置いたりすると、近くを見る用のレンズ部分で読めます。
遠くを見る場合はやや顎を引いて目線を上に向け、近くを見る場合はやや顎をつき出して目線を下にすることを意識すると良いでしょう。
遠近両用レンズは、慣れるまでに時間がかかるため、早めに使い始めることがおすすめです。加入度数(近くを見るときと、遠くを見るときの度数差)が少ないうちに使い始めれば、違和感が少ないうちに使い方に慣れることができます。
加入度数が大きくなると、ゆがみや揺れを感じる範囲が広くなり、慣れるまでに時間がかかる可能性があります。老眼を感じ始めたら、加入度数が大きくなる前に遠近両用メガネを作っておくと良いでしょう。
眼鏡市場の遠近両用レンズ「ストレスフリー遠近」は、一人ひとりの見え方に合わせて快適な状態になるように設計しています。購入しなくても、度数を測定した上でサンプルレンズを使用し、見え方の無料体験ができるのが魅力です。遠近両用レンズの見え方や使い方が気になる人は、店頭で体験してみることをおすすめします。
遠近両用メガネを作る際には、天地幅と視野が広めのフレームを選ぶことが大切です。天地幅と視野が広めのおすすめメガネを紹介するので、メガネ選びの参考にしてください。
※遠近両用メガネのレンズをお買い求めの際は、お近くの眼鏡市場の店舗へフレームをお持ちください。視力測定や調整を行い、遠近両用メガネを作製いたします。
おすすめポイント
● 天地幅が広く、累進帯長を取りやすいウェリントン型
● 超軽量で弾力性のある樹脂素材を使用
● ずれにくく締め付けない快適なかけ心地
「FREE FiT(フリーフィット)」は、超軽量で弾力性のある樹脂素材を採用した軽くずれにくいメガネが人気のブランドです。驚きのかけ心地を叶え、側頭部と顔を締め付けることなく、包み込まれるような感覚を届けてくれます。
こちらは遠近両用におすすめの、天地幅が広いウェリントン型です。シンプルなデザインの中に、ヨロイのメタルパーツがアクセントとして映えています。
クリア系の生地で印象が重くならないようにバランスを取っており、落ち着いたカラーのメガネです。リルサンクリアという植物由来のサスティナブル素材の樹脂を採用し、身体にも環境にも配慮しています。
サイズの目安 | 小さめ |
---|---|
フレームの形 | ウェリントン |
レンズ横幅 | 49mm |
間隔(鼻ブリッジ) | 18mm |
テンプル | 142mm |
天地幅 | 38mm |
カラー | ブラックマット/ブルー/クリアブラウン/グリーン |
おすすめポイント
● 視野が広く、サイドのフレームが視界に入りにくいウェリントン型
● 流行のクラシック系を気軽にかけこなせるデザイン
● 濃いめのカラーで顔立ちをハッキリ見せられる
「CRAFT(クラフト)+OPTICAL(オプティカル)」をミックスした造語から生まれた「CRAPT(クラプト)」は、あらゆる世代におすすめの眼鏡市場オリジナルブランド。世代を問わず、流行のクラシック系を気軽にかけこなせるデザインが人気です。
こちらはレンズの面積が広めの設計になっているため、かけたときにフレームが視界に入りづらく、気になりにくいデザインです。視野が広く取れるウェリントン型で、濃いめのカラーが顔立ちをハッキリ見せてくれます。
縁は細めになっており、重い印象にならず誰でもかけやすいメガネです。
※フレームと遠近両用レンズをセットで店舗にてお買い求めください。
サイズの目安 | ふつう |
---|---|
フレームの形 | ウェリントン |
レンズ横幅 | 52mm |
間隔(鼻ブリッジ) | 17mm |
テンプル | 140mm |
天地幅 | 35mm |
カラー | デミブルー/デミブラウン/デミカーキ |
おすすめポイント
● 天地幅広めのボストンに近いラウンド型
● スッキリと軽い印象の誰でもかけやすいデザイン
● クラシックなニュアンスでおしゃれな雰囲気に
「A NU(ア・ニュー)」は、丸みや線の細さ、形、サイズ感、カラーリングなどのこだわりを追求し、かけ心地・デザインともに“かけた時に完成形” になるメガネを提案するブランドです。
トレンドのクラシックに少しのニュアンスを加えたコレクションが人気で、かけるだけでおしゃれな雰囲気を演出してくれます。
こちらはスッキリとした印象のボストン型に近いラウンド型です。ラウンドと言っても真ん丸過ぎず、かけやすいデザインになっています。
フロント前面に施されたリム七宝は、ブラウン系で肌なじみの良いカラー。クリア系のモダンで軽やかさも演出しています。
サイズの目安 | 小さめ |
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フレームの形 | ラウンド |
レンズ横幅 | 45mm |
間隔(鼻ブリッジ) | 20mm |
テンプル | 145mm |
天地幅 | 40mm |
カラー | ブラック/ブラウン/デミブラウン/アイボリー |
遠近両用メガネは、1本で遠くと近くの見え方を確保できる便利なメガネです。遠用と近用の2本を持ち運んだりかけ外したりする手間がいらず、見た目も自然で老眼や遠近両用とはわかりにくいというメリットがあります。
ただし、使い方に慣れるまでは違和感を感じやすく、ゆがみが気になることもあるでしょう。遠近両用メガネは加入度数が少ないうちのほうが慣れやすいため、老眼が気になったら早めに試してみることがおすすめです。
本記事で紹介した解消法を押さえてデメリットを解消し、遠近両用メガネで快適な視界を手に入れましょう。
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