目の日焼けとは？症状・原因・対策・予防・おすすめメガネ・サングラスまで徹底解説

日焼けは、肌だけでなく目でも起こります。本記事では、目が日焼けするとどうなるのか、目の日焼けを防ぐにはどうすればいいのかを徹底解説します。

また、うっかり日焼けしてしまった際のアフターケアや、UVカットサングラス・メガネのおすすめ商品も紹介するので、目の日焼け対策の参考にしてください。

※この記事は専門家の監修のもと作成されています

アイリスター麻布クリニック院長
西之原 美樹先生

東京大学附属病院で研修後、東京逓信病院に勤務。2004年アイリスター麻布クリニックを開業。1万人以上の高校野球球児や野球選手、サッカー選手などアスリートの視力機能の向上に携わっている。目から身体全体の健康に関するアドバイスも行う。

日本眼科学会 / 日本レーザー治療学会
日本麻酔科学会　麻酔科標榜医 / 日本美容外科学会
日本ペインクリニック学会 / 日本抗加齢医学会員 など

「目の日焼け」とは、どのような状況なのでしょうか。目の日焼けが起こる仕組みと、目の日焼けによって引き起こされる症状を解説します。

目も肌と同様に、紫外線が原因で日焼けします。目は日光を浴びると、光とともに紫外線を取り込みます。紫外線は目の表面にある角膜や水晶体によって大半が吸収されますが、その際に活性酸素が発生します。活性酸素は、体内に取り込まれた酸素が紫外線によって過剰に活性化したものです。

細胞にダメージを与えかねないため、目を通じて紫外線が体内に入ることは、目の日焼けだけでなく、またさまざまな炎症を引き起こすと考えられます。

また、目から入った紫外線は体内でメラニン色素の生成を促進します。肌が黒くなったりシミの原因になったりする可能性があるでしょう。たとえ肌に日焼け止めを塗っていても、目が無防備であれば紫外線の影響を受けるため注意が必要です。

目が日焼けすると、目の細胞がダメージを受け、次のような症状が現れる可能性があります。

● 紫外線角膜症（雪目・雪眼炎）
● 翼状片
● 白内障
● 瞼裂斑炎
● 加齢黄斑変性

それぞれの症状を詳しく解説します。

「紫外線角膜症」は、紫外線による目の急性疾患の中でも比較的よく見られる症状です。

強い紫外線を長時間浴びた約6〜10時間後あたりから、目が充血し、異物感やゴロゴロした不快感が生じるほか、涙が止まらなくなったり、痛みで目を開けにくくなったりすることがあります。角膜の表面に細かな点状の傷ができるのが特徴です。

この症状は、スキーや雪山登山などで紫外線が雪に反射することで起こりやすく、「雪目」とも呼ばれます。しかし、夏の海水浴場でも同じように発生するケースがあります。

「翼状片（よくじょうへん）」は、白目の組織が異常に増殖し、目頭から角膜（黒目）の上に三角形のように伸びてかぶさる病気です。紫外線が原因のひとつと考えられています。

「白内障」は、水晶体が濁ることで視力が低下し、進行すると失明の恐れもある病気です。加齢が主な原因ですが、紫外線の影響によって発症や進行が早まることが分かっています。

「瞼裂斑炎（けんれつはんえん）」は角膜（黒目）のすぐ外側にある白目の部分が黄色く濁って盛り上がり、充血や痛み、異物感などの症状が出る病気です。

コンタクトレンズの刺激が原因となることが多いですが、紫外線の影響も関係していることが分かっています。

時計で言うと、3時9時の方向にできやすいのが特徴です。紫外線によって、色が濃くなり目立ってきます。

「加齢黄斑変性（かれいせいおうはんへんせい）」は、加齢により網膜の中心部である「黄斑」という部分が出血やむくむことで、視力が低下したり、ものが歪んで見えたりする病気です。

紫外線の多くは目の表面にある角膜や水晶体で吸収されますが、吸収しきれなかった紫外線は網膜へ到達します。そのダメージが長年網膜に蓄積することによって引き起こされる可能性があることがわかっています。

目の日焼けによるダメージの受けやすさは、人によって異なります。特に、ドライアイの人や目の色が薄めの人は影響を受けやすいと言われています。

涙の量が少ないドライアイの人は、目が日焼けによる影響を受けやすいタイプです。

紫外線が目に入ると活性酸素が発生しますが、涙には活性酸素を分解し、洗い流す働きがあります。この働きによって目が保護され、紫外線による炎症が起こりにくくなります。

しかし、ドライアイの人は涙の量が少ないため、目を守る力が弱まり、紫外線の影響を受けやすくなってしまうのです。

目の日焼けによる影響の受けやすさは、黒目部分の色の濃さでも異なります。黒目部分の色は、水晶体の周りにある「虹彩」と呼ばれる組織に含まれるメラニン色素の量によって決まっており、色が薄いと紫外線を通しやすくなります。

そのため、黒目の色が薄い人は濃い人よりも紫外線の影響が大きくなり、ダメージを受けやすいと言えるでしょう。黒目の色が薄い欧米人が日常的にサングラスをかけている理由でもあります。

目を日焼けによるダメージから守るためには、日常的な対策が必要です。たとえば次のような対策が考えられます。

● UVカットのメガネやサングラスをかける
● ドライアイ対策をする
● 目の健康に良い栄養素を含む食品をとる

それぞれの方法を詳しく解説します。

目の日焼けを防止するには、UVカット機能のあるメガネやサングラスをかけて、物理的に紫外線を防ぐことが第一です。さらに、日傘や帽子を活用して紫外線が目に入るのを防ぐと、より効果的に目を守ることができます。

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UVカットサングラスについては、こちらの記事でも解説しているので参考にしてください。

UVカットサングラスは必要？UVカットサングラスの選び方とおすすめ14選も紹介！

目を保護する涙の量が不足すると、紫外線によって角膜がダメージを受けやすくなります。ドライアイの人は、次のような対策が効果的です。

● 意識的にまばたきをする
● エアコンの風が直接目に当たらないようにする
● スマートフォンやパソコンを長時間使い続けないようにする
● 眼科を受診し、ドライアイ用の目薬をもらう

目の乾燥を防ぐために、意識的にまばたきの回数を増やし、エアコンの風が直接当たらないようにしましょう。

また、スマートフォンやパソコンの画面を長時間見続けず、適度に休憩をとることも大切です。

さらに、眼科でドライアイ専用の目薬を処方してもらうと、より効果的に目の乾燥を防ぐことができます。

目の日焼けを予防するには、日頃から「ルテイン」や「アントシアニン」といった、目の健康に良いとされる栄養素の摂取もおすすめです。

ルテインは体内で合成することができないため、日々の食事で積極的に摂取することが大切です。ブルーベリーやほうれんそう、ケール、ブロッコリー、かぼちゃなどの緑黄色野菜に多く含まれています。最近では、ルテインを含んだサプリメントも登場しています。

アントシアニンは、目の網膜にある色素や疲れ目回復に効果があるとされている栄養素です。ブルーベリーやぶどう、シソ、カシスなどに含まれています。

アスタキサンチンも、目の健康維持に役立つ成分の一つです。フラミンゴのピンク色や鮭の赤い色は、彼らが食べる藻類に含まれるアスタキサンチンによるものです。アスタキサンチンには強い抗酸化作用があり、目の疲れを和らげる働きが期待されています。

アントシアニンやアスタキサンチンなどのポリフェノールは、細胞をダメージから守る働きがあります。

目が日焼けしてしまったときは、次のようなアフターケアを試してみましょう。

目の日焼けをしてしまったときは、目を閉じて安静にしたり、睡眠を十分とったりして目を休めることが大切です。

保冷剤や冷たい濡れタオルなどでまぶたを冷やしてみるのも良いでしょう。多くの場合、24～48時間で自然治癒します。

目の日焼けを予防するには目薬を使用するのもおすすめです。

市販の目薬を使う場合、効能の項目に「紫外線その他の光線による眼炎（雪目など）」と記載されているものがよいでしょう。

また、角膜がダメージを受けているとクールタイプの目薬では痛みを感じる可能性があるため、刺激の少ないタイプがおすすめです。

判断が難しい場合は薬剤師や登録販売者に確認し、用法・容量を守って使用してください。症状が改善しない場合は早めに眼科を受診しましょう。

目の日焼けは、基本的には目を休めていれば自然治癒します。しかし、2日経っても痛みが引かない場合や痛みが強いとき、徐々に症状が悪化しているように感じられる場合は、早めに眼科を受診してください。

セルフケアでは対処できない状態になっている可能性や、「目の日焼けだと思っていたけれど実は別の眼病があった」というケースも考えられます。違和感がある場合は眼科へ行き、医師に診察してもらうとよいでしょう。

ここからは、おすすめのUVカットメガネを紹介します。天地の幅が広いものや大きめのサイズ感で、目を広範囲に守れるタイプを掲載しています。

おすすめポイント
● 広い範囲をカバーして紫外線から目を守れる大きめのデザイン
● 性別や年代、顔型を問わず誰でも合わせやすい
● 細身のフレームでスマートな印象に

「CRAFT（クラフト）＋OPTICAL（オプティカル）」をミックスした造語から生まれたCRAPT（クラプト）は、年代を問わずにトレンドのクラシック系デザインを楽しめる眼鏡市場オリジナルブランドです。

幅広く目を守れる大きめのデザインで、細身のフレームを用いているためゴツくならずに、サラッとかけられます。トレンドカラーを使った、性別や年齢、顔型にかかわらず誰にでも似合いやすいウェリントン型のデザインです。

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おすすめポイント
● レンズの縦横大きめサイズのスクエア型で、目を広範囲にカバー
● 軽さとずれにくさを兼ね揃えた驚きのかけ心地
● どんなシーンでも合わせやすいベーシックカラー

「FREE FiT（フリーフィット）」は、軽さとずれにくさを兼ね揃えた驚きのかけ心地が人気のメガネブランドです。超軽量かつ弾力性のある樹脂素材を採用しており、側頭部と顔を締め付けることなく包み込まれるような感覚でかけられます。

FFT-096は、レンズの縦横大きめサイズのスクエア型で、目を広範囲にカバーします。

テンプルに施したライン上のスリットがワンポイントとしてフレームを彩り、どんなシーンでも合わせやすいベーシックカラーが使いやすい一本です。

サイドから見えないように計算された丁番のメタルパーツにより、細かい調整も可能です。

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おすすめポイント
● 天地幅が広く、目元全体をカバーしたい小顔さんにおすすめ
● トレンドのクラシック風で丸みのあるウェリントン型
● メタルとアセテートのコンビネーションがおしゃれな雰囲気に

「A NU（ア・ニュー）」は、トレンドのクラシック風デザインに少しニュアンスを加えたコレクションが人気のブランドです。全体的な丸みや線の細さ、サイズ感やカラーリングなどのこだわりを追求し、かけ心地とデザインともに「かけたときに完成形」になるメガネです。

AN-36は丸みを帯びたウェリントン型のコンビネーションフレームで、全体的なサイズ感は小ぶりですが、レンズの天地幅は広いため目元を広くカバーしたい小顔さんにおすすめです。

メタルフレームの特徴的なつくりと、スッキリしたアセテートの印象がおしゃれな雰囲気を演出してくれます。ファッション性も高く、繊細なこだわりが際立つ上質なデザインです。

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おすすめポイント
● ウェリントンとヘキサゴンを組み合わせたデザイン
● 太めのリムが個性的な雰囲気を演出
● 男女性別問わずにあらゆるシーンで使える

バカンスとデイリーユースの融合がコンセプトの「MAD JOURNEY（マッドジャーニー）」は、 アメリカ西海岸のカリフォルニアを旅した気分になれるような、ワクワク感を秘めたデザインが人気のブランドです。

MDJ-39は、ウェリントンとヘキサゴンを組み合わせたような個性的な形に、太めのリムで存在感のあるデザインになっています。個性が光るデザインでありながらも、かけたときの収まりが良いため、男女性別問わずにあらゆるシーンで活躍するサングラスです。

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おすすめポイント
● 初めてサングラスを使う人や日常使いにおすすめ
● 世代を問わずにかけられるベーシックなデザイン
● スマートでシャープな雰囲気を醸し出すブローライン

ファッションスタイルや世代を問わずにかけられるベーシックなデザインの「megane ichiba sunglass（メガネイチバサングラス）」は、ブランドサングラスと比べて主張しすぎないデザインが人気です。

ISG-M138はスマートでシャープな雰囲気を醸し出すブローラインのフレームです。「ブローはチャレンジしにくい」というイメージがある場合でも、サングラスなら身に着けやすいためおすすめです。

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おすすめポイント
● どんなシーンでも合わせやすいスタンダードなラウンド型
● 彫金模様がクラシカルで上品な印象を演出してくれる
● かけるだけでおしゃれな雰囲気に

「今までの自分を忘れて、少し大胆になれたり、クールな自分になれたり。 サングラスをかけて新しい自分を旅しよう。」がコンセプトの「MAD JOURNEY（マッドジャーニー）」よりラインアップされた、王道のラウンド型サングラスです。

程良いボリューム感で、メタルリムとレンズに挟み込んだインナーリム、ブリッジにほどこされた彫金模様がクラシカルな印象を演出しています。どんなシーンでも合わせやすいスタンダードなデザインでありながら、かけるだけでおしゃれな雰囲気に格上げしてくれるアイテムです。

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目は一日中紫外線を浴びています。紫外線ダメージは蓄積されると目の健康に影響を及ぼし、思わぬ眼病につながることがあります。そのため、日頃から目の日焼け対策をしてダメージの蓄積を防ぐことが大切です。

かけるだけで簡単に紫外線を防げるUVカットサングラスがあれば、屋外でも紫外線を気にせずアクティブに過ごせるでしょう。普段使いやビジネスシーンなら、UVカットレンズのメガネやクリアレンズサングラスがおすすめです。

用途や使用シーンに合わせて上手に取り入れ、紫外線ダメージから目の健康を守りましょう。