主に飛沫感染を防止するために対策が取られてきた新型コロナウイルス。今後も過度な不安を持たずに感染対策の情報を見極め、しっかりとした感染防止対策が必要だと思います。
今回、メガネとコンタクトレンズを扱う眼鏡市場は、眼科医師として多くの手術をこなしながら、痩身・美肌作り・メイクアップまでを医療としてアプローチする、アイリスター麻布クリニック院長の西之原 美樹先生のご協力のもと、メガネ・コンタクトユーザーならではの感染予防対策をご紹介します。
西之原先生プロフィール
東京大学附属病院で研修後、東京逓信病院に勤務。
2004年アイリスター麻布クリニックを開業。
1万人以上の高校野球球児や野球選手、サッカー選手などアスリートの視力機能の向上に携わっている。
目から身体全体の健康に関するアドバイスも行う。
日本眼科学会 / 日本レーザー治療学会
日本麻酔科学会 麻酔科標榜医 / 日本美容外科学会
日本ペインクリニック学会 / 日本抗加齢医学会員 / 産業医 等
新型コロナの感染は粘膜から。当然、目からも感染する!
ウイルスの付着した手で物を食べたり、鼻や口を触ると身体の粘膜を通じてウイルスが体内に侵入してしまいます。当然、目も粘膜に覆われているので、手洗いをしていない指で不用意に目をこすったり、コンタクトレンズを装着すると感染リスクになるでしょう。過度に神経質になる必要はありませんが、メガネとコンタクトを扱う生活の視点から、感染リスクを減らす工夫を一緒に考えてみましょう。
メガネは感染予防になる。
でも、汚れたメガネは感染原因にもなる。
飛沫感染を予防するために、フェイスシールドを活用している方もいると思います。目の粘膜から感染を予防するという観点では、メガネは、対人からの直接的な飛沫感染を防止するフェイスシールドとして一役買ってくれます。なるべく天地、幅ともに広い大きめのメガネフレームを選ぶとより効果的かもしれません。
目の粘膜が常に外的要因にさらされているコンタクトレンズよりも、感染リスクを抑えるという意味では、コンタクトユーザーも外出用のメガネを1本用意しておくと少しだけ安心かもしれません。
新習慣!手洗い、うがい、メガネ洗い。
メガネがマスクやフェイスシールドのように、飛沫感染のリスクから守ってくれるアイテムであるならば、メガネに新型コロナウイルスが付着しているかもしれない。という視点も大事です。特にどうしても密を避けられない満員電車での通勤や面着での会合の後には、手洗い、うがい、アルコール除菌の習慣に加えて、メガネを洗うことも加えてみると良いかもしれません。
メガネを洗浄する場合、中性洗剤を薄めた液で軽く洗い、水でよくすすいで拭きとってください。その後に専用のメガネクリーナーをご使用するようオススメします。レンズの汚れがひどい場合やレモンなどの果汁、油、ヘアスプレー、整髪剤、化粧品、薬剤(シンナー洗剤)などをそのままにしておくとレンズにシミなどが残り、取れなくなったり、コート膜が劣化し剥がれる原因となります。
ご家庭でも簡単に使える超音波洗浄機も有効活用!
全国の眼鏡市場の店舗では、お店で使用しているメガネ用の超音波洗浄機やメガネクリーナー、さらにはマスク使用時に曇りにくくするくもり止めスプレーも販売しています。すぐにレンズを手垢だらけに汚してしまう小さなお子様のいる家庭では、新型コロナウイルスの感染予防だけでなく、デイリーユースのケアアイテムとしても便利かもしれません。
まつ毛の長い方は、要注意!
付けまつ毛をしている方や、長期間フィッティングを行っておらず目とレンズの距離が近くなり、まつ毛がレンズに当たってしまっている方を見ることがあります。こうした場合は注意が必要です。
もし、メガネに新型コロナウイルスが付着していた場合に、まつ毛を介してウイルスが目の粘膜に付着するリスクが想像できます。また、新型コロナウイルスの感染予防に限らず、結膜炎など目の健康そのものに悪影響を与えてしまいます。まつ毛がレンズに触れているようならば、すぐに店舗スタッフへお申し付けください。無料でフィッティングをいたします。
マスク+メガネのストレス軽減も!
今後も新型コロナウイルスへの注意が続くことを考えると、メガネユーザーのストレスであるマスク対策も検討しましょう。耳にメガネのテンプルとマスクのゴムヒモが重なりストレスが2倍に感じたり、暑い時期は2つ装着しているだけでストレス!さらに、秋冬の寒くなる時期には屋外と室内の寒暖差によるメガネの曇りがいつもより、一層気になるかもしれません。
ぜひ、お近くの眼鏡市場の店舗でマスクのストレスによる、フレームのフィッティング相談・曇り止めスプレーの効果も体験できますのでお気軽にお越しください。
また、メガネの曇りを軽減させる特殊加工のレンズをご紹介する記事も参考に御覧ください。
マスクをしても曇りにくい!お手軽ケアとおすすめレンズ&フレームをご紹介。
コンタクトユーザーは要注意!生活習慣の見直しも。
レンズの付け外し時に指先で目の周りの粘膜に触れやすいコンタクトユーザーは、特に日頃の心構えが必要です。コンタクトレンズの装着は毎日の事なので、身構えすぎずに、小さな工夫で感染リスクを減らしていきましょう。
長時間の装着に要注意!
コンタクトユーザーは、外出先でも何気なく指先でレンズ位置を調節してしまったり、ちょっとした不快感で目をこすったりすることがあると思います。こうした無意識下で行ってしまう何気ない仕草こそ、新型コロナウイルスの感染対策の落とし穴になります。
ちょっとした不快感は、長時間の装着でドライアイや疲れ目から来る場合が多いため、目薬を意識的に活用したり日頃からたっぷり睡眠をとって過度に装着時間を越えて使用しないよう気を配りましょう。無意識に目を触ってしまう行為はなかなか抑えることが難しいため、そうならないよう未然に防ぐ対策が効果的だと思います。
カラーコンタクトとの付き合い方を見直そう。
カラーコンタクトを朝から1日中常用している方は、長時間の装着に注意すべきですが、時間帯やシーンに合わせてカラーコンタクトを利用している方には必要な心構えがあります。
例えば、放課後からカラーコンタクトを装着する生徒や学生さんや、仕事終わりに職場や出先のパウダールームで度付きのカラーコンタクトに付け替えるといった場合は、しっかりとした手洗いを心がけましょう。不特定多数の方が使う洗面台やアメニティーには、自宅よりも新型コロナウイルスの感染リスクがあると考えて良いでしょう。手洗いに加え、ペーパータオルではなく持参したハンカチなどで目を触る指先をケアしましょう。
目薬の落とし穴にも注意!
新型コロナウイルスの感染対策に限らず、点眼薬(目薬)を利用する際に、医師として患者様へ目から2〜3cm離して点眼してください。とお話しています。しかしながら、目と点眼薬の排出口に距離を持っても、まつ毛が触れてしまっている方もいます。手に付着したウイルスが点眼薬を介してまつ毛から目の粘膜に移る可能性もゼロではありません。点眼薬を利用する際は、まずしっかりと手洗いをして、点眼薬の排出口がまつ毛に触れないよう心がけましょう。
家族でも目薬の使いまわしはNG!
人それぞれ目の症状や求める使用感が異なるため、多くの方が自分専用に目薬を持っていることが多いと思います。しかしながら中には、家庭で常備薬としてひとつの目薬を家族で使いまわしているという方もいらっしゃいます。
とくに、小さなお子さまのいる家庭では、子ども用として兄弟姉妹で使いまわしている場合もあると思います。新型コロナウイルスの感染予防を考えると、お子様でもひとりひとりに専用の目薬を用意する方が安心です。
いちばん安心で身近なメガネ店でいたい。
全国の「眼鏡市場」はじめ、「ALOOK」「レンズスタイル」「レンズダイレクト」の店舗にてお客様に安心してご利用いただけるよう、お客様ならびに従業員の健康と安全確保を第一に、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するために対応を実施しています。
一部の店舗では、営業時間の短縮や休業も実施しているため、店舗へお越しの前にご確認をお願いします。
コロナウイルス感染症の感染拡大防止の対応について
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